映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」を観てまいりました。

 

蜷川実花さんワールド全開の美しい色彩感を感じ、眺めているだけで心が洗われるような120分でした。

 

もちろん、物語の展開も素晴らしく、宮沢りえさんが演じられた「美知子さん」の境遇が大変可哀そうに感じ

献身的の意味を自問自答した120分でした。

 

特に印象に残ったのが、「美知子さん」が子どもを抱きしめるシーン。

太宰治の心の移り変わりと共に効果的に観客に訴えかけるものがありました。

 

わたしも中学校1年生のひとり娘がおり、日々の暮らしの中で子どもに対して思う事、

自分の思いをいかにして伝えたら良いのか、主人と娘のコミュニケーションについて思う事、などなど。

 

意外とシンプルであるのでしょうか。

わたしも抱きしめることは拒否されそうだけれども、せめて言葉はストレートに発してみようかな、と。

暮らしの中に落とし込めそうなヒントがたくさんありました。

 

ご覧になられた方々は、そこが印象深かったのかと、驚かれたかもしれません。

観覧者おひとりずつに寄り添って訴えかけてくださるのです。細やかな視点をお持ちなのですね。

そこが蜷川実花さんという女性監督がつくる映画の魅力です。

皆さまはいかがお感じになったでしょうか。

担当:E藤

*画像はチラシ

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